浜崎・今津湾自然保護委員会 人の暮らしと干潟のつながりをもう一度見つめ直そう。
浜崎・今津湾自然保護委員会
浜崎・今津湾の自然保護に関する情報おまちしております。
TEL 092-822-5550
e-mail:hamasaki.imazuwan@gmail.com
営業時間 AM10:00 〜 PM6:00

浜崎・今津湾自然保護委員会
浜崎・今津湾自然保護委員会は22年にわたり浜崎・今津湾の自然保護の活動を運営管理してきました。
最大の喜びは地域の皆様からの信頼です。
浜崎・今津湾自然保護委員会は22年にわたり浜崎・今津湾の自然保護の活動を運営管理してきました。
浜崎・今津湾の干潟は潮流などの条件により砂泥の堆積する海岸に発達し,満潮時には冠水し干潮時には干出するようになっています。浜崎・今津湾の干潟には生物にとって利用可能な有機物が堆積し,有機物の消費から始まる腐食連鎖と付着藻類を起点とする生食連鎖から成る複雑な食物網が存在しています。浜崎・今津湾のその食物網における高次消費者は渡り鳥なのです。渡り鳥にとって浜崎・今津湾の干潟だけではなく日本の各地の干潟は,越冬地又は渡りの中継地として利用する重要な場所になっています。ところが,昨今日本の各地の干潟は埋め立てやすいという理由により,開発でそれまでに存在した干潟の約4割の面積が消失しています。最近では環境問題への関心の高まりから,各地域で地域住民による干潟の保護運動が盛んになってきているのが現状です。浜崎・今津湾の干潟もそうですが、干潟の保護運動においては渡り鳥の保護が最も最重要課題です。皆様もご存じの諫早湾干拓の広大な干潟に何羽の渡り鳥がいるのか,当時正確なデータがあれば諌早湾干拓は見直されたのではないか,とさえ言われています。浜崎・今津湾の干潟は単に渡り鳥にとって必要な場所だから保護が必要なわけではありません。浜崎・今津湾の干潟には幾つもの重要な特徴・機能があります。例えば,浜崎・今津湾の干潟に生息するバクテリアや底生生物が,堆積した有機物をエサとして消費することにより海水を浄化しており,浜崎・今津湾の大きな干潟の浄化能力は数十万人分の下水処理施設に匹敵するという考え方があります。浜崎・今津湾の干潟は天然の浄化槽なのです。浜崎・今津湾の干潟の特徴・機能を簡単にまとめてみると
●浜崎・今津湾の干潟は多様な数多くの生物が生息し複雑な食物網を形成している
●浜崎・今津湾の干潟は漁獲対象魚類の稚魚の成育場所である
●浜崎・今津湾の干潟は貴重な漁獲の場(貝類,海藻類など)
●浜崎・今津湾の干潟は河川等から流入する生活排水・産業排水の浄化場所である
●浜崎・今津湾の干潟は脱窒・酸素供給などのガス交換機能もある
●浜崎・今津湾の干潟の周囲の環境,例えば藻場などとの相互作用がある
●浜崎・今津湾の干潟は地域住民や福岡県下、また近隣県下、遠方の干潟愛好者のレクリエーションの場である
●浜崎・今津湾の干潟は自然学習・環境教育の場である
浜崎・今津湾の干潟は生物多様性維持・水産増殖・環境保全・余暇活動・環境教育の上で重要な場所であり,これら様々な機能を総合的に評価して常に自然保護を検討する必要があります。日本の干潟を巡る社会の動きをみますと、近隣では諌早湾の水門締め切り後,干潟保護の世論は一層高まりつつある用です。藤前干潟・三番瀬では当初の埋立て計画が変更を余儀なくされ,吉野川河口堰(せき)建設の是非も問われています。沖縄県の漫湖はラムサール条約登録湿地となり,名蔵アンパルも登録の準備が進んでいる状況です。しかし,一方では,愛知県三河湾の汐川干潟を初めとする幾つかの干潟や福岡県博多湾奥部の和白干潟では,開発に伴う環境悪化が懸念されています。干潟は埋立てなどによって開発に供しやすい地域だけにその保護への手だてが今後の重要課題と思われます。環境影響評価法は,干潟の保護にとって重要な役割を果たすと考えられるが,依然様々な問題も含んでいる。効果の成否はその運用にかかっており,環境影響評価に携わる専門家・研究者の責任も小さくはないと思います。環境影響評価法の下でも,専門家・研究者また地域保護団体等が積極的に影響評価の作業に加わり,科学的評価に耐える,また一般に広く公開された調査手順がとられることが大切です。
カブトガニの産卵場所にもなっている浜崎・今津湾の自然環境
博多湾の西部にそそぐ瑞梅寺川河口に広がる約80ヘクタールの河口干潟の四所神社前の干潟はカブトガニの産卵場所にもなっています。周辺には豊かな生物相がみられます。
絶滅危惧種のクロツラヘラサギ飛来場所
絶滅危惧種の「クロツラヘラサギは、「サギ」という名前がついていますが、コウノトリ目トキ科で、サギは、コウノトリ目サギ科です。大きなシャモジみたいな口ばしが特徴です。